お菓子が焼けて、光があたる
「ドイツの焼き菓子」という本を出版した料理研究家の門倉多仁亜さん。
美味しいお菓子がいっぱいのページのおしまいに、こんな後書きが添えられていました。
本書は初めて出版した本「コーヒータイムのお菓子 – みんなに愛されてきたクーヘンとトルテ」(2006年刊)の内容をもとに、加筆して作った本です。最初の本のときは、ドイツ料理の本は売れないと言われるなか、担当の小澤水奈さんがご尽力くださり、「ドイツ」という言葉を表紙にのせないことを条件に作りました。その本が絶版となり、8年の時を経て刊行する本書では、タイトルに「ドイツ」がつきました。
ドイツ人の母、日本人の父を持つ多仁亜さんにとって、最初の本に「ドイツ」という言葉がのせられないことへ違和感を憶えただろうと想像します。
しかしそれから8年後に、「ドイツ」のついた本が発刊されたことは、彼女がこれまで自らの流儀で仕事をしてきたことの証ですね。
おめでとう、すごいなぁ!