灯火に親しむべし
涼しくなってくると、温かい料理が欲しくなりますね。
「灯火に親しむべし(涼しく夜の長い秋は灯火の下での読書に適している、という意)」な季節にちなんで、何度も読み返している本をご紹介します。
「パリ旅の雑学ノート2冊目」(著:玉村豊男さん, 新潮社)
パリの実用的ガイドであるとともに、生活と文化についての考察満載の名エッセイです。
レストラン・ホテル・ショッピングにスポットをあてた2冊目から「電気をケチる精神」を。
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トイレばかりでなく廊下も階段もそうである。部屋のドアをあけて廊下に出ようとするとき、普通廊下に電気はついていない。まっくらである。(中略)ちょうど胸から腰あたりの高さ、5、6メートルから10メートルくらいの間隔にひとつはあるはずだ。これが電気のスイッチである。暗闇の中でもその存在がわかるように、スイッチの全体ないしはその中心部の一カ所が常夜灯として光っているのだ。このスイッチを押すと、廊下の天井の電気がパッとつく。※「パリ旅の雑学ノート2冊目(著:玉村豊男さん, 新潮社)」より抜粋
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「あっ、消えちゃった」と思うことはあっても、暗闇でしばし考えてスイッチを探しました。そんなに不便ではなかったという印象を持っています。最近のホテルではあまり使われてなくなったかもしれませんが。。。
照明の使い方はいろいろあります。