明るく照らさないライティング
今年の春に日本をツアーで巡ったBob Dylanのコンサート。
今日は音楽についてではなく、そのステージのライティングについて。
ぼんやりと幻想的に浮かび上がったステージは、ノスタルジックな雰囲気。かなり弱い光で照らされているにもかかわらず、他のどのコンサートよりも強い印象を心に残しています。
このライティングについて書かれた、ピーター・バラカンさんの記事を見つけました。
天井から吊り下げられていたのは大昔の映画で使われていたような、アーク・ライトと呼ばれるドラム缶型の大きな照明で、それをあまり明るくせずに使っていました。そして、誰ひとりスポット・ライトを浴びることなく、それぞれのメンバーを同じように照らし出すという演出です。(このライティングを)「ギャラリーで絵画を観るような、美しすぎる照明」だという表現がありました。
そのディランは10月から北米ツアーを開始するそうです。
さて、今度はどんなライティングなんだろう?