光を見る場所
「照明はやっぱり実物を見てから選ばないと…」などと言いますが、ちゃんと光を見ることができる場所は意外に少ないものです。
東京ほどの大都市であっても、照明の専門店は数えるほどしかありません。
照明に限らず、個性的な店員がいるお店は面白い。店主と波長が合うかどうかは別にしても、自分が良いと思うものが並べられた店内には、一本筋が通っている。
時々ちょっとやり過ぎだったり、おしゃべりが止まらない名物オヤジもどこか憎めないもの。ちょっと寄って行こうという気にさせる看板娘なんてのもいいですね。
駅前にあった老舗の最中(もなか)屋さん。お土産にちょうど良かったのに…と思いだすこともしばしば。暖簾を下ろして随分経つけれど、あの食感は忘れられません。
時代の流れはやむを得ないとはいえ、心はそこにきちんと留まっています。
世界のユニークな照明を日本へ紹介してくれた秋葉原のショップが今月で閉館。
ここにあかりが灯らないのはとても残念です。