デザインの不思議
今回コーディネートをした照明セミナーでは、いろいろなことを考えさせられました。
アキッレ・カスティリオーニとインゴ・マウラー。
二人のデザインに共通することのひとつに、「心をくすぐる何か」とでも言うのでしょうか、そんなものがあります。
あぁそうか、そういうのでもいいんだ!とあらたな視点を私達に与え、好奇心を刺激。そして、面白い、楽しい気持ちとともにと、心にあかりを灯します。
カスティリオーニのデザイン思想に触れる度に、照明がデザインされる目的に立ち戻ることの大切さを感じます。北欧のプロダクトは機能に裏付けられていて・・・と言いますが、ミラノに住んでいた彼のデザインプロセスも非常に論理的。そのランプの目的は明確で、単に美しく、カッコいいだけではありません。
インゴ・マウラーの製品は、いつも心地よい驚きを含んでいます。今回のイベントのために、One from the heart(壁に映し出されたハートの影が印象的な器具)を取り出すときに、それを再確認。箱から出てきたてランプのベース部分に、小さな2匹のワニがついているではありませんか!こんなところでも、しっかりとワクワクさせてくれます。