a movie critic with eyeglasses
テレビから懐かしい声が聞こえてきました。
独特の優しい語り口が印象的な眼鏡の映画評論家 淀川長治さんは、映画に興味を持ち始めた子供(かつての私です)にとっては、毎週会うのを楽しみにしてる映画のおじさんでした。
あれは小学校高学年の頃。神戸三宮の小さな映画館で淀川さんのレクチャーが行われると知り、電車に1時間ほど揺られて映画好きの友人とともに出掛けました。彼が話し始めると、次から次へといろんなエピソードが飛び出し止まりません!チャップリンが来日した時の思い出については、特に大切にお話をされていたのを記憶しています。このトークの時に聞いたかどうかは分からないけれど、毎週解説を担当されていたテレビ番組「日曜洋画劇場」で放映される映画がつまらない時にはどう解説するんですか?という質問にこんなふうに彼は答えました。
その映画の中に良いところを見つけます。美しいシーン、楽しい時間や素敵な演技などが、必ず一つや二つはあるものですよ。それについてお話をします。
この言葉を今でも度々思い出します。確かに良いところや素敵なことについて話すのは、楽しいしポジティブな方向へと向かいます。何だか人生の教訓のようでもあります。
個人的なことですが、私は照明やデザインの良いところをさまざまな方法でもっともっと話していきます!