障子あかり, “Shoji” lighting
名古屋の料亭「八勝館」にある御幸の間。
近代数寄屋の傑作をつくりだした建築家として知られる、堀口捨巳(1895〜1984)が設計を手掛けました。
ここで初めて試みられたのは、障子のシェードとその裏側に置かれた蛍光灯とを組み合わせた作り付けの照明。天井に拡がる障子の面に明かりが灯ります。障子戸の裏側から入る光とともに、伝統的な建築様式にも似合う照明となっています。
元来、障子は光ととても近しい素材ですね。外光をきめ細かい明かりに変えながら、室内に拡散してくれる障子の味わいに、あらためて気付かされました。
この堀口捨巳の他、吉村順三の障子の使い方、作家の愛した障子のある部屋などを紹介するコチラの番組(NHK「美の壷」)、要チェックです!