理由ある復刻品
ジノ・サルファッティについてレクチャーする機会を頂きました。
その際には、彼の生涯をまとめた数冊の書籍をあらためて読み込みましたが、興味深いエピソードや作品を再発見しました(レクチャーでもいろいろとお話しました)!最近発刊された「Gino Sarfatti – Opere scelte 1938-1973」はビジュアルも充実していて、ライティングプロダクトのみならずイタリアのデザイン史について知りたい方々にはオススメの一冊です(ミラノから持って帰ってくるのは少々重かったので、日本のデザイン書店の皆さま、取り扱いをお願いします)。
“あの名品が再発売されました”とか、”限定??台の復刻品です”といった謳い文句とともに、再リリースされる名作は結構ありますが、それらが単なる懐古趣味やコレクター的なものではなく、本当に”今”を感じさせるものかどうかをいつも考えています。
昨年FLOSが復刻したサルファッティの照明の場合は、あからさまな売れ線狙いとかでなく、まさに忘れられていた一人のデザイナーとその才能に今一度光をあてようとするものとなっているし、デザインはオリジナルのままながら内部は最新の照明技術に置き換えられているところも特筆すべき点だと言えます。
これらの復刻アイテムは日本でも発売されたようです。いろんな空間を照らして欲しいな。