アーティスト・アーキテクト
鳥小屋(トリー・ハウス)と呼ばれている書斎。建築家、磯崎新さんが執筆や読書の時に使うというこの木造の建物が、現在開催中の「磯崎新 12X5=60」展(@ WATARI-UM, 2015.1.12まで)の会場内に再現されています。
丸太の階段を慎重に登って、頭をぶつけないようにして中へと入る。すると、緑の見える開口部と本棚のある壁面に囲まれた小さな空間が。茶室のようでもあります。外部から守られていて安心感あるこの場所には、ジオ・ポンティのスーパーレッジェーラが一脚置かれていました。本棚にはルイス・カーンなど建築関連の書籍が多く列んでいるのは当然ながら、谷崎潤一郎関連のものが何冊かあったのが意外でした。。。
この展覧会は単に作品の模型や写真が集められただけでないところがユニーク。あの「モンロースケール」、「間展のモンドリアン茶室(再現)」、勅使河原宏の映画「他人の顔」の映像に、ニューヨークのディスコ「Palladium」のスケッチなど、興味深い作品が見られます。